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伝統的な日本建築の粋を集めた建物には、見て楽しみ、漂って楽しむように、空間が設計されています。千鳥破風の玄関から客室に向かう廊下を歩くと、苔むした空間、中庭と廊下の織りなす非日常の世界が、広がります。
特に冬の時期は、雪見ろうそくの幻想的な世界が、客室までの回廊でもお楽しみいただけます。
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回廊には、数寄屋造りの特徴である材料の素地を生かした、木の美しさを見ることが出来ます。右下の写真に写る軒桁は、節目と割れ目のない良質の長い杉の木を使用しています。
数々の階段や、飾り窓など、玄関から部屋までの短い旅路には、向瀧ならではの遊び心がいっぱい込められているのです。
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客室に足を踏み入れると、ほのかな光に心が和みます。
外からの光を障子や欄間が光を和らげます。
滞在時間をゆったりとした、くつろぎや安らぎをご提供出来るように、客室はほのかな優しい明るさになるように設計されています。
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風通しや明かり取りのための欄間も、客室の明暗を演出する重要な存在です。
和風旅館の欄間には変化に富んだデザインが施されています。
その部屋名に因んだ透かしデザインや、幾何学模様に組んだもの、竹などの自然素材など、心地よい陰影を刻みます。
旅人が心と体を休めるために、光に気を配り、ほのかな明暗に包まれた客室をつくっていたのです。
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日本旅館では、明治ごろから宴会の場として大広間が造られるようになりました。
大きな床の間を設け、季節ごとの大きな掛け軸や、美術品などが飾られます。
格天井(格子状の天井)は、古くから寺院や城に用いられたスタイルで、その部屋の格の高さを示すものでした。向瀧大広間の格天井は、それぞれの格子の中に、会津の特産品である良質の桐材を使用した、畳半畳ほどの一枚板をはめた豪勢な造りです。
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また、宴を華やかに盛り上げるために作られた舞台は、檜材でくみ上げられた、文字通り「檜舞台」です。数々の歴史的な宴がおこなわれた大広間、1992年4月25日には、4極通商サミットの晩餐会もおこなわれ、世界経済の檜舞台として、その大役を果たしました。
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江戸時代の中期から存在していたといわれている向瀧、現在24室ある客室は、すべて異なる造りになっています。
多くの皇族方をお迎えしたはなれの間をはじめ、桐材など材料に因んだこだわり、客室名にあわせた細工、、こじんまりとして落ち着くと人気の中庭向きの客室など、お客様のお好みに対応するために、さまざまなタイプをそろえております。
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また、季節によってお好みを変えるお客様も多く、「桜に時期はこの部屋で、雪見ろうそくはいつもの部屋」というお客様も少なくありません。
それぞれに秘められた大工職人の心を感じてみてください。
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